2017年3月25日
思い返すと、今回のお話の発端は昨年の秋。
今まで自家用車や営業車などにレカロを数脚ご購入いただいた常連さんが
突如レンタカーのタウンエース(S412)で来店され、
「単車を岡山国際に運ぶトランスポーターとして来年この車を買おうと思ってるけど、レカロは付く?」
というご相談をいただきました。
そこで、展示用のレカロシートを採寸し、座面高さやシート幅などをタウンエースで計測してみると
「幅は問題ないけど、座面が高くなって太ももとハンドル、ヒザとコラムカバーが当たるぐらい接近する」
との結果が・・・。
そのうえさらに調べていくと、シートレールの設定が無いことも発覚!(T_T)
その結果を聞いた常連さんも
「運転できなかったら意味が無いので、別の車を探すわ!」
と納得され、その日はすんなり帰られました。
しか~~~~~~~~~~し、ここであきらめないのが当店のお客様
今年の初めに再度お電話があり
「まこっちゃん、車買ったからレカロを頼むわ!」と言うので、車種を聞いてみると、
なんと、あのタウンエースじゃありませんか!?
「君なら何とかなる!あとは頼んだ!」
という激励?の言葉をいただき、そこから今回のプロジェクトが始動しました(-_-)
そこからいろんなメーカーに問い合わせをし、レールの設定を詳しく調べるものの
納得できるような商品は、もちろん無し。
最後の砦としてお電話したのが、以前から大変お世話になっていた
奈良県にある「シートレールの匠集団 カワイ製作所」の吉田社長でした。
ちなみに今回の事情を説明すると、
「車を見てみないと分からないけど、なんとかなるでしょ!」
との前向きな回答が!
「お客様の夢を現実に!」との思いを胸に
そのままお互いの日程を調整し、カワイ製作所さんでも初となるタウンエースのレール製作のため、
一路奈良まで片道約350kmの道のりを、私自ら行ってきました。
途中、淡路SAなどで休憩しながら
カワイ製作所さんに到着後、約10分の打ち合わせをして、そのままJRで高知に帰宅(汗)。
そして待ちに待った翌週、再度カワイ製作所さんにおじゃましてみると、
匠のシートレールが、すでに完成してるじゃないですか!!!
もちろんこのシートレールは、正真正銘の「車検対応」
ちなみに今回、座面の高さ、長さなど悩みに悩んでチョイスした
「RECARO ERGOMED-MV」を組み合わせると、こんな感じで完成しましたよ!
最後にフロアカバーを加工して装着すると、長期にわたったタウンエースへのレカロ取り付けが全て完了!
最後に約2時間、吉田社長といろんな車談義で盛りあがりましたが、お話をしていて思ったのが
「頭の中の思いを現実の物に変える、行動力のすごさ!」
吉田社長自身が本当のクルマ好きだからこそ、いろんなパーツや発想が生まれるんだろうなと、
今回はいろんな面で私も勉強させていただきました。
ちなみに帰りの道中は、レカロ独特のラクで快適な350km♪
太ももとハンドル、ヒザとコラムカバーとのスキマも気になることなく、
これなら長距離運転も楽しくなること間違い無し!
キャンピングカーやトランスポーター、仕事用としてタウンエースを使われている方には、
今後必需品になりそうですね(^.^)
今回、何も分からないままお任せいただいたオーナー、
並びに無理を聞いていただき、多大なご協力をいただいたカワイ製作所様、
本当にありがとうございました!
「断る言い訳を考えるより、成功への方法を考える」
これは修行時代に師匠から言われた言葉ですが、
私自身これをモットーに、今後も頑張っていきますよ~(^.^)