SUBARU WRX STI コクピット西部

SUBARU WRX STI

ノーリミットで進化し続ける、楽しみ尽くすためのWRX STI

owner:大宮政美さん

クルマ好きなら二度見してしまいそうなほど精悍さを増したスバル WRX STI。オーナーの大宮政美さんは2018年にこのクルマへ乗り換え、ハイパフォーマンスマシンのカスタマイズを楽しんでいる。意外だったのは、以前の愛車だ。ほとんどオリジナルのままのハイラックスサーフを日常のパートナーにしていたというのだ。
「モーターサイクルを趣味の対象にしながら、サーフはウインタースポーツを楽しむために欠かせない移動手段でした。だから積極的にカスタムするという発想はなかったですね。けれど、あまりスキーに行かなくなったので、クルマ趣味に浸ってみようかと考えWRX STIを手に入れたんです」と、大宮さんは不思議に思った私に説明してくれた。そして、決心したらとことん突き進むのが大宮さん流。自分がやりたいことをやり尽くして、理想のWRX STIに仕上げるべく、現在進行形のカスタマイズを満喫している。
なかでもこのクルマのキャラクターを強く印象づけているのが、エアロパーツの装着だろう。納車前から決めていたという「VARIS WRX STI&S4 VAB/VAG ARISING II ULTIMATE AERO KIT」をまとう姿はじつにアグレッシブ。そしてVARISのボディパーツはWRX STIの魅力をさらに際立たせているが、興味深いのがリアバンパーである。カーボンディフューザーも組み合わせてレーシーな意匠を与えられているこのバンパーには、独自の加工が施されているのだ。まず両サイドのスリットの開口部をひとつから2段デザインへ変更し、さらに後端両サイドのアウトレットには、3本のフィンを追加した。
これは以前SNSで目にしたクルマからインスパイアされたものだそうで、ちょっとしたディテールの違いでも大きくイメージに変化をもたらすのではないかと考え、サーフに乗っていた頃から通うコクピット西部の岩城マネージャーに相談した。すると外注を頼めるショップがあるとのことで話はスムーズに進み、モディファイが実現したという。「コクピット西部には絶対的な信頼感を持っています。だから“できますよ”と言われてからは、すべてお任せでした」という大宮さんは、仕上がり大満足だったそうだ。
年を追うごとにカスタマイズを積み重ねてきたWRX STIだが、2022年に入ってからはタービンを交換し、それに合わせてECUチューンも実施。パワーアップを図ったところで、念願のサーキットデビューも視野に入れ、タイヤ・ホイールもモータースポーツ用を新調した。タイヤは「POTENZA RE-71RS」、そしてホイールは「RAYS VOLK RACING TE37 ultra TRACK EDITIONⅡ」を選んだ。
「車種やボディカラーに関わらず、白いホイールってカッコいいなあと思っていて、いつか履いてみたかったんです」と話す大宮さんは、ダッシュホワイトのTE37を装着した姿を目にして、期待以上だった様子。「汚れるとか、後先考えずに決めてしまいましたが、このホイールを選んで大正解でした」と喜んだ。
ところで、冒頭に記したハイラックスサーフに、大宮さんは21年間乗り続けたという。そう、アクティビティを満喫するために手に入れ長い付き合いとなったサーフも、いまカスタマイズにどっぷりと浸っているWRX STIも、同じように深い愛情を注がずにはいられないのがクルマ好き。大宮さんの目線からは、どちらもかけがえのない存在なのである。

SUBARU WRX STI
SUBARU WRX STI

DETAILS

匠の技

TIRE&WHEEL

SUBARU WRX STI:TIRE & WHEEL
ホイールはVOLK RACING
タイヤはPOTENZAでキマリ!!

すでにストリートでもPOTENZA RE-71RSを使用しているが、新たに用意したサーキット走行のためのタイヤ・ホイールセットにもRE-71RSをチョイス。RE-71RSはワインディングロードを走行する際も、優れたグリップ力はもちろんのこと、コントロールしやすく、ステアリングから伝わるインフォメーションも豊富なので、安心感をもってステアリングを握れるという。より高い速度域で攻め込むサーキット走行を念頭に置き、純正19インチサイズの245/35R19から255/35R19へと幅を広げている。

SUBARU WRX STI:TIRE & WHEEL

大宮さんが「いつか履いてみたかった」という白いホイールは、RAYS VOLK RACING TE37 ultra TRACK EDITIONⅡ。オプションカラーのダッシュホワイト(DW)が強烈な印象を与える。サイズは幅広タイヤを収めるためインセットを変更し19×85 +45をチョイス。現在使用しているホイールナットはストリート用のボルクレーシングG025に合わせたカラーなので、こちらはエアバルブやブレンボキャリパーに合わせてレッドに交換する予定。

MORE TIRE&WHEEL SET

SUBARU WRX STI:TIRE & WHEEL
ストリート仕様は限定カラーが美しい
VOLK RACING G025でスタイリッシュに

ホワイトホイール装着のサーキット仕様に対して、ストリート仕様がこちら。国産車のみならず輸入車にも人気の高いボルクレーシングG025は、WRX STI & S4にもよく似合う。コクピット西部でも人気の高い鍛造1ピースホイールだが、WRX STIがストリート用として装着したG025は、2020年の限定カラー「ダークブルー/DC」で、WRブルーのボディカラーとの組み合わせが秀逸。タイヤは245/35R19サイズの「POTENZA RE-71RS」を組み合わせている。

SUBARU WRX STI:TIRE & WHEEL

WRX STIを購入したときから、このクルマにはボルクレーシング!と決めていたオーナーが、最初に装着したホイールは定番カラーとも言えるブロンズのTE37 SAGA 18インチ。こちらは現在スタッドレスタイヤと組み合わせ、冬仕様として使用している。そして2セット目のボルクレーシングが繊細なホイールデザインとウェイトレスホールで魅せる「G025」だった。インセットは異なるが、19×85 +38と純正19インチサイズを装着している。

FOOTWORK

SUBARU WRX STI:FOOTWORK
制動力アップと街乗りでの快適性を
しっかりと確保したアップデート

足回りはストリートを中心としたさまざまなシチュエーションで楽しめる高性能にこだわり、定評のある高性能アイテムを投入した。まずブレーキシステムのパフォーマンスアップに着手し、フロント6POT、リア4POTのブレンボGTキットを装着。強力なストッピングパワーを手に入れている。

SUBARU WRX STI:FOOTWORK

車高調は乗り心地のよさに定評があるTEIN FLEX Aを装着。加えて、減衰力を走行シーンに合わせて室内から自在に変更でき、自動調整も可能なEDFC ACTIVE PROを組み合わせた。また、リヤトレーリングロッドとリヤラテラルリンク(フロント側、リア側)をCSUCOの調整式へ交換したほか、前後のスタビライザーもCUSCO製にチェンジし、セッティングの自由度と走行安定性を高めている。

REINFORCEMENT

SUBARU WRX STI: REINFORCEMENT
パフォーマンスアップを見据えて
ボディのガッシリ感を徹底アップ

ハイパワーな4WDスポーツということもあり、ボディ補強は入念に行っている。そして剛性アップパーツと言えばCUSCO。WRX STI用は数多くリリースされており、フロント側は、ロワアームバーVer、パワーブレース クロスメンバー、パワーブレース フロントメンバー、パワーブレース フロントサイド、パワーブレース フロアセンターを取り付けた。このほかエンジンルーム側にはストラットバー タイプOS フロントも装着。

SUBARU WRX STI: REINFORCEMENT

リアセクションもサスペンションアームを含めCUSCOブルーで華やかに彩られている。パワーブレース リヤメンバー、パワーブレース リヤラテラル・スタビのほか、この写真では見えないが、パワーブレース リヤエンド、ストラットバー タイプOS リヤをセット。写真中央のディファレンシャルケースを保護するように取り付けられているのは、こちらもCUSCO製の強化リヤデフマウント。

POWER TRAIN

SUBARU WRX STI:POWER TRAIN
パワーユニットにも手を加え
カスタマイズは新たなステージへ突入

2022年にはついにパワーユニットのスープアップに着手。ドリフトマシンやタイムアタック車両の開発で知られる長野市のオートプロデュースBOSSにて、HKS GTⅢ RS スポーツタービンキットをはじめインジェクター、燃料ポンプ、HKSオイルクーラーなどを交換。さらにECUの現車セッティングを施してモアパワー&トルクを手に入れた。最高出力333PS以上、最大トルク47.6km-gとのことだが、トルクアップが印象的で出足が素晴らしいと大宮さん。それでいて乗りやすさも印象的とのこと。

SUBARU WRX STI:POWER TRAIN

排気系のカスタマイズも抜かりなし。軽量化にも貢献し、心地よいエキゾーストノート獲得とレスポンスの向上が期待できるHKS スーパーターボマフラーを装着した。バンパー切欠きにマッチした4本出しのブルーグラデーションテールが美しい。

EXTERIOR

SUBARU WRX STI:EXTERIOR
アグレッシブなVARISの鎧に
スパイスの利いた個性をプラス

クオリティが高く美しい仕上がりを見せるボディパーツは、「VARIS WRX STI&S4 VAB/VAG ARISING II ULTIMATE AERO KIT」をフルキットにて装着。大宮さんは2018年にクルマを購入してすぐにこの仕様へと変身させている。その後ラインアップに加わったよりアグレッシブなワイドボディキットは、さらにファットなタイヤを収めることができるのが、少し羨ましいというが、この姿もじつに精悍。本文にある通りリヤバンパーは加工によって意匠変更を行っているが、そのクオリティにも感心させられる。

SUBARU WRX STI:EXTERIOR

ARISING II ULTIMATE AERO KITは、フロントバンパー&アンダーリップ、フロントフェンダー8mmオーバーワイド、クーリングボンネットフード、サイドスポイラー、リアバンパー、リアディフューザー、サイド スプリッターフィン、ピラーガーニッシュ、ミラーカバー、そしてGTウイング・ユーロエディションなどで構成。素材はカーボンファイバーを採用。

INTERIOR

SUBARU WRX STI:INTERIOR
WRX STIの走りを楽しみ尽くすためには
シートの確実なホールド性が必要不可欠

運転席、助手席ともに「RECARO PRO RACER RMS 2700G」というのはなかなか壮観。当初はドライバーズシートだけ装着したそうだが、やはり2脚お揃いが断然カッコいいと思い助手席も交換したという。優れたホールド性に感心したが、想像以上に快適だったことにも驚いた。PRO RACER RMSは、まずそのカタチが印象的。しかしそれはデザインありきではなく、スポーツシートに求められる要件をさまざまな角度から追求した結果。目を引くパッドの分割は人間工学的見地から採用され、スタイリッシュなシェルも剛性を徹底的に高めた機能最優先のつくりとなっている。

SUBARU WRX STI:OWNER

OWNER'S VOICE

大宮政美さん

コクピット西部を初めて訪れたのは、免許を取得してすぐに手に入れたハイラックスサーフの冬支度のためだったという大宮さん。「おそらく二十歳になっていなかった頃だと思いますが、スタッドレスタイヤとホイールのセットを購入したのが最初です。それ以来の長い付き合いとなりました」とのこと。サーフに乗っていた頃は、タイヤの購入やメンテナンスなどで利用していたが、WRX STIに乗り換えてからはそれに加えてカスタマイズに関する相談が加わった。「最近は休日になると用もないのに顔を出しています。クルマ好きのみなさんと情報交換するのも楽しいですね」と、クルマ趣味を楽しんでいる。

SPEC

ベース車両 SUBARU WRX STI(VAB/2018年式)
タイヤ BRIDGESTONE:
POTENZA RE-71RS 255/35R19
POTENZA RE-71RS 245/35R19
ホイール RAYS:VOLK RACING TE37
ultra TRACK EDITIONⅡ
19×85 +45 
オプションカラー:ダッシュホワイト(DW)
RAYS:VOLK RACING G025
19×85 +38
ダークブルー/DC(LD)
フットワーク TEIN:FLEX A
TEIN:EDFC ACTIVE PRO
TEIN:GPS KIT
ボディ補強 CUSCO:STRUTTBAR FRONT TYPE OS
CUSCO:STRUTTBAR REAR TYPE OS
CUSCO:LOWER ARM BAR Ver.Ⅰ
CUSCO:POWER BRACE FRONT MEMBER
CUSCO:POWER BRACE FRONT CENTER
CUSCO:POWER BRACE REAR MEMBER
CUSCO:POWER BRACE LATERAL STABI
CUSCO:POWER BRACE REAR END
CUSCO:POWER BRACE CLOTH MEMBER
CUSCO:POWER BRACE FRONT SIDE
吸排気系 HKS:Super Turbo Muffler
電装系 BRIDGESTONE:TPMS B-11 TYPE-C
YUPITERU:SUPER CAT GS203
CATZ:LED REFLEX CLC01
CATZ:LED REFLEX CLC12
エクステリア VARIS:WRX STI&S4 VAB/VAG ARISING II ULTIMATE AERO KIT
CORAZON:LED TAIL LAMP
LIBERAL:CARBON PANEL
インテリア RECARO:PRO RACER RMS 2700G ×2
A&V・カーナビ PIONEER:carrozzeria AVIC-ZH09CS
PIONEER:carrozzeria ND-DVR1
PIONEER:carrozzeria ND-ETC7
その他 Brembo:7GT KIT MONO BLOCK 6
Brembo:7GT KIT MONO BLOCK 4
HKS:7GT TURBINE
HKS:7OIL COOLER KIT
ORC:7METAL CLUTCH 2PLATE CLUTCH
AUTO PRODUCE BOSS:7ECU TUNING/AF Setting
anyany:WHEEL GLASS COATING
CLIFFORD:730XJ
Moty's:M111H 10W-40

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