HONDA S660 コクピット西部

HONDA S660

お気に入りのアイテムでカスタムを進め、モータースポーツにどっぷり浸る

owner:半澤嘉則さん

「発表後すぐにディーラーへ行って注文しました」という半澤嘉則さん。S660は2015年4月に発売されたが、納車されたのは半年以上経った11月だったという。首を長くして待った念願のライトウェイトスポーツの魅力をさらに引き出すため、まずはホイール交換を考えたそうだが、なかなかしっくりくるホイールが見つからない。いくつかショップを巡りながら、さらに半年ほど経った頃に初めて訪れたのがコクピット西部だった。「ゆっくりと話ができ、親身になって相談にのってくれたところが好印象でした」という半澤さんは、それ以来S660のカスタマイズをコクピット西部で行っている。
そうして純正ホイールから交換したのが、モータースポーツでの使用を想定して開発された「RAYS VOLK RACING CE28 CLUB RACER」である。半澤さんはS660に乗り換えたのを契機にサーキット走行を楽しみたいと考えていて、このホイールチョイスもそれを念頭に置いたもの。そしてモータースポーツを満喫しつつ、ストリートでも気持ちよく移動できるようバランスに配慮しながら、その後のカスタマイズが加速していった。現在は、CE28 CLUB RACERにリアルスポーツラジアル「POTNZA RE-71RS」をセットし、「EDFC ACTIVE PRO」を組み合わせた「TEIN FLEX Z」車高調を装着。シーンに合わせた減衰力設定で、愛車の走りを堪能している。
一方、サーキットがS660の重要な活躍の舞台となれば、当然のことながらシート交換も視野に入ることになる。半澤さんが選んだのは、RECAROの先進技術が詰まったフルバケットシート「PRO RACER RMS 2700G」だ。スペースが限られたS660ゆえクリアランスはギリギリだが、そこはRECAROに精通したコクピット西部。きっちりと装着が叶った。こうしてクルマが仕上がっていくのと歩調を合わせるかのように、半澤さんのサーキット熱も高まっていった。「クルマの素性というか、ほんとうの魅力が分かりますよ」と話すように、半澤さんはクルマの新たな楽しみ方を見つけたようだ。
ところでS660の納車をじっくり待った半澤さんは、CE28 CLUB RACERの装着については注文から3ヶ月半、そしてPRO RACER RMSに至ってはオーダーから装着まで1年以上を要している。こだわりのアイテムは納期がかかる場合がままあるが、一度これだと決めたら揺らぎなし。そんなぶれないパーツチョイスが、半澤さんのクルマ趣味をより奥深いものにしているに違いないと感じた。

HONDA S660
HONDA S660

DETAILS

匠の技

TIRE&WHEEL

HONDA S660:TIRE & WHEEL
走る楽しさにこだわって選んだ
RE-71RSとCE28 CLUB RACER

タイヤは、サーキットでタイムを縮めることにこだわって開発されたスポーツラジアル、POTNZA RE-71RSを装着。フロント:165/55R15、リア195/45R16と、純正サイズをチョイスしている。半澤さんはすでに2回ほどRE-71RSでサーキットを走行しているそうだだが、優れたグリップ力に感心したという。サーキットだけでなく街乗りでもその性能を感じるシチュエーションは多いそうで、さまざまな場面で安心感を持って走行することができるそうだ。

HONDA S660:TIRE & WHEEL

RAYS VOLK RACING CE28 CLUB RACERは、レースも含めたサーキットユースのホイールとして登場したが、リムフランジへのダイヤモンドカットと専用カラーのマットダークガンメタの組み合わせが目を引く。S660はスペアタイヤを搭載していないので、トラブルによる空気圧低下がすぐに把握できるようタイヤ空気圧モニタリングシステム「TPMS B-11」も装着。このほか足回りについては、TEIN FLEX ZにEDFC ACTIVE PROとGPS KITを組み合わせて取り付けた。ストリートではオートで走る場合が多いそうだが、サーキット用、街乗り用など数種類のセッティングもメモリーされており、シチュエーションにあわせて使い分けている。

EXHAUST

HONDA S660:EXHAUST
大口径1本出しのN1マフラーが
心地よいエキゾーストノートを奏でる

クルマのバランスを考えて大幅なパワーアップ等は行っていないが、排気系ではホンダ車のオーソリティ、スプーンスポーツの N1マフラーキットを装着。S660の純正マフラーは独特の形状をしたスタイリッシュなテールフィニッシャーが付いているが、N1マフラーはΦ651本出しの実にシンプルなデザインで、より精悍な印象だ。またセンターパイプΦ50、メインパイプΦ60と大径化されており、サイレンサーもコンパクトでレスポンス&パフォーマンスアップを実現する。

INTERIOR

HONDA S660:INTERIOR
クルマを操ることに重きを置いて
レーシーにまとめられたコクピット

運転席はRECARO PRO RACER RMS 2700Gに交換。ポジションは純正シートより30mmほど下げてセットしているが、包み込むようにしっかりホールドされている印象で、それが走行中の安心感につながっていると半澤さん。また、クルマの挙動がとても掴みやすく、さらにステアリングやシフトレバー、ペダル類の操作がしやすいそうだ。見た目はハードなイメージだが、収まってみると思いのほか優しい座り心地で快適。長距離走行もラクラクこなせるという。

HONDA S660:INTERIOR

330mm径のステアリング MOMO TUNERはストリート用。NRG Innovationsのクイックリリースキットで脱着可能だ。車内空間が限られていて、しかもサイドサポートの高いフルバケットシートを取り付けているから、スムーズな乗り降りのための必需品と言える。さらにサーキットを走る際には、320mm径のMOMO MOD.78に付け替えて走るそうだ。純正のステアリングスイッチ(オーディオ、オートクルーズ)は、リザルトジャパン ステアリングリモコン移設キットにより操作できるようにモディファイした。

HONDA S660:OWNER

OWNER'S VOICE

半澤嘉則さん

S660の前には、軽やかなハンドリングに定評のあるイタリアンオープンスポーツ、フィアット・バルケッタに乗っていたという半澤さん。「バルケッタを手放して、なにか楽しいクルマはないかなと探していた頃でした。S660がデビューするという話を聞き、とても興味がわいたんです」。S660は半澤さんが思っていたとおりの楽しいクルマだったが、サーキットでもその魅力を堪能できるようカスタマイズを進めることになる。「イメージするS660にほぼ仕上がっていますが、TEIN FLEX Zは装着して5年ほど経っているため、そろそろ足回りのリフレッシュを考えています」と半澤さん。お気に入りのS660は、まだまだ進化の歩みを止めることはないようだ。

SPEC

ベース車両 HONDA S660(JW5/2015年式)
タイヤ BRIDGESTONE:
POTNZA RE-71RS
FRONT:165/55R15
REAR:195/45R16
ホイール RAYS:VOLK RACING CE28 CLUB RACER
FRONT:15×55 +45
REAR:16×65 +47
フットワーク TEIN:FLEX Z
TEIN:EDFC ACTIVE PRO
TEIN:GPS KIT
吸排気系 SPOON SPORTS:N1 MUFFLER
電装系 Defi:ADVANCE ZD
Panasonic:circla 40B19R
インテリア RECARO:PRO RACER RMS 2700G
SABELT:6POINT SEATBELT
MOMO:TUNER
MOMO:MOD.78
NRG Innovations:QUICK RELEASE KIT
その他 SPEEDMASTER:5W-40
BRIDGESTONE:TPMS B-11 TYPE-C

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