KIZUNA STORIES

技術力とサービスへの高い満足度は丁寧さがもたらす
スタイルコクピットズーム

 乾いた、心地よいエキゾーストノートを響かせながら、ホンダS2000がスタイルコクピットズームの駐車場に滑り込んできた。とても大切にしているのだろうなとすぐに想像がつく美しく保たれた真っ赤なボディに、SSRプロフェッサーMS1がよく似合っている。
 オーナーの岡田英樹さんは、2008年に新車で購入以来、コクピットへS2000のメンテナンスやカスタマイズのために通っている。なかでも街乗りから趣味のサーキット走行までをカバーする足回りのセッティングについては、これまでお店のスタッフと相談しながら、さまざまな仕様を試してきた。その進化にゴールはないと言うが、現在は満足のゆくセッティングを楽しんでいる。

 出迎えたスタイルコクピットズームの杉本店長は、お店が1990年にオープンした当時からのメンバーだ。ここには岡田さんのようなクルマ好きが数多く集うが、とびっきりのカスタマイズはもちろんのこと、一般的なメンテナンスにも力を入れており、“専門分野”であるタイヤ販売をはじめ、アライメント作業やオイル交換なども幅広く行っている。
 そんな業務全般にわたっていつも心がけているのは、“こだわりの価値”が感じ取れることだと杉本さん。お客さまの求めに応じて丁寧に作業を行い、「このお店にしてよかった」を思えるようなプラスアルファを持ち帰ってもらいたいと考えている。

クルマ好きの気持ちがわかるから安心して任せられる

クルマ好きの気持ちがわかるから安心して任せられる

 岡田さんも、そのプラスアルファが長い付き合いになった理由だと思っている。S2000については定期的に行っている油脂類の交換といった日常メンテナンスから、自らの理想に近づけるためのモディファイまでをスタイルコクピットズームに任せている。そのなかで強く感じたのは、スタッフときめ細かくコミュニケーションをとれること、そしてもうひとつは効率だけを求めずクオリティを重視する姿勢だという。
「スタイルコクピットズームのサービスは、ファーストフードではなくスローフード。中身で勝負していることが伝わってきます。それが信頼につながったのでしょうね」と岡田さん。「そしてスタッフのみなさんがクルマ好き。このクルマは僕にとって宝物ですが、そんな気持ちをよくわかってくれています」と続けた。

 一方、杉本店長は、初めて足を運んでいただいたお客さまにも、リラックスして話ができるような環境づくりを心がけているという。困っていること、悩んでいること、求めているもの。それがたわいない会話を糸口にして引き出され、的確な提案や満足度の高いサービス・作業につながっていくのである。力を入れているアライメント調整においても、そんな対応が欠かせないそうだが、岡田さんも足回りのセッティングについては強いこだわりを持っている。

S2000のシャープな走りをさらに輝かせた自分仕様

S2000のシャープな走りをさらに輝かせた自分仕様

 岡田さんとコクピットとの出会いは、14年ほど前のことになる。自動車免許を取得すると三菱FTOやDC5 ホンダ・インテグラ タイプRでスポーツカーの走りを楽しむようになったが、当時は2009年にコクピットズームに統合されたコクピット加古川に通っていた。杉本店長とともにS2000の整備・カスタマイズを担当する宮本善行チーフとは加古川店からの付き合いで、岡田さんがS2000に注ぐ深い愛情を理解するひとりだ。
 現在のS2000は、“すべてをラジアルタイヤでこなせる仕様”である。インテグラ タイプRに乗っていた頃は、かなり尖ったカスタマイズを目指していたけれど、S2000はどんなシチュエーションでも楽しめることを重視した。岡田さんのS2000はAP2 タイプSだが、純正装着のフロントバンパースポイラー&リアウイングなどはそのままに、外観についてはオリジナルを大切にしている。

 そんなエクステリアにおいて目を引くのが、18インチのSSRプロフェッサーMS1 フラットブラックだ。大径&ワイドなサイズを見事に履きこなしているが、そこに組み合わされるのがPOTENZA RE-71R。“すべてをラジアルタイヤで”というコンセプトを実現するために欠かせないアイテムとしてチョイスしたが、岡田さんはドライグリップの高さに驚いたそうだ。S2000本来の走りをさらに鮮やかにするタイヤだと、その相性のよさを説明してくれたが、同時に快適性や雨の日の走行性能を高いレベルでバランスさせていることにも魅力を感じている。

足回りの完成度アップに貢献したPOTENZA RE-71R

足回りの完成度アップに貢献したPOTENZA RE-71R

 POTENZA RE-71Rのハイパフォーマンスを味方につけた岡田さんのS2000だが、足回りのカスタマイズの仕上げにはアライメント調整が欠かせない。アライメント作業はコクピットの得意科目で、スタイルコクピットズームにおいてもその実績には目を見張るものがある。基準値に合わせるごく一般的なアライメント作業のほか、クルマの使用目的や不満点をくみ取って、よりきめ細かく調整を行う“スーパーアライメント”も好評だ。

 スーパーアライメントは、まずお客さまにお話をうかがうことからスタートする。そこから引き出した調整の方向性に沿って作業を進めていくことになるのだが、こういった“問診”はお客さまとのコミュニケーションを大切にするスタイルコクピットズームの得意とするところ。また、クルマのコンディションを把握する“点検”も必須。ブッシュ類が劣化していたり、トラブルを抱えた足回りパーツのままでは、せっかく調整を行っても効果を十分に発揮することができない場合があるからだ。
 つまり、スーパーアライメントのポイントは丁寧さ。そしてこれはスタイルコクピットズームの作業に対する姿勢と呼応する。よりよい作業のために常に研究を重ねながら、緻密な調整を丹念に行っているのである。

長きにわたる信頼関係を育む豊かなコミュニケーション

長きにわたる信頼関係を育む豊かなコミュニケーション

 さて、この記事に目を通していただけたのなら、ぜひスタイルコクピットズームのホームページもごらんになっていただきたい。ほぼ毎日のようにスタッフ日記が更新されているが、これがとてもおもしろいのだ。ポイントを押さえたわかりやすい作業紹介で、「なるほど、こんなところに気をつけて作業しているのか」と感心することしきり。さらにクスッと笑えるネタも盛り込まれ、とてもフレンドリーな雰囲気が心地いい。
 じつは、店舗におけるスタッフの対応がこれに重なる。みな笑顔を絶やさず、お客さまの話にじっくり耳を傾ける。そうして要望やクルマへの思いをきちんと受け取ると、的確なアドバイスとともに“なぜ、そのパーツや作業を選択したのか?”を丁寧に説明する。時折、脱力系のジョークなど交えながら和やかに話は進むのだけれど、積み重ねてきた経験値とノウハウに導かれた“答え”は、いつだってお客さま目線なのである。

 S2000のオーナー、岡田さんが長きにわたってお店を信頼する理由も、そんなところにあるのだろう。この日もサスペンション・セッティングについて新たな相談を持ちかけたら、これまでのアライメント調整の履歴がずらりとテーブルの上に並んだ。可能が限りお客さまと愛車について把握するというのは、よりよいサービスを提供する上で欠かせないスタンスなのだ。  スタイルコクピットズームは“街のタイヤ屋さん”としての仕事に誇りを持ち、地域の幅広いお客さまに愛されている。その一方で、マニアックなカスタマイズやシビアなマシンセッティングにおける作業へも情熱を注ぐ。けっして敷居は高くないのだが、奥は深いのである。