KIZUNA STORIES

理想のクルマにカスタマイズするための秘訣はオーナーとコクピットスタッフのあうんの呼吸
コクピット相模原

「子どもの頃に遊んだブリキのおもちゃかな……」クルマ好きへの原体験は?という問いかけにそう話す櫛田洋一さんは、さまざまなジャンルのモデルを乗り継いできた根っからの自動車趣味人だ。
 コクピット相模原との出会いは、10年ほど前にさかのぼる。当時、櫛田さんはE60 BMW M5でオンロードからサーキット走行までを幅広く楽しんでいた。しかし、その走りがなかなか理想に近づかず、いくつものショップに相談したものの的を射た答えを引き出せなかった。

 そこで以前から気になっていた自宅近くのコクピット相模原を訪れ、応対した中村順司店長に事情を説明する。中村さんは櫛田さんのクルマに対する強い思い入れに心動かされ、それからふたりが意気投合するまでに時間はかからなかったという。以来、コクピット相模原は櫛田さんの愛車たちの主治医となり、カスタマイズからメンテナンスまで幅広く任せられるようになったのである。
 今日の櫛田さんは、70系トヨタ・ランドクルーザーでお店に登場。通勤を含めた日常の足として、またキャンプや旅行にも大活躍している、お気に入りの1台らしい。

サーキットからオフロードまで、幅広い自動車趣味

 2002年式、セミロングボディの70系ランクルは、昨年の12月に手に入れた。ディーゼルエンジン・モデルだが、排気ガス対策を施して東京周辺の規制にも対応している。
 それにしても、世界中で愛されているランドクルーザー、しかも名車として根強い人気を持つ70系とはいえ、“なぜサーキット走行の経験豊富な櫛田さんが大型オフロードモデル……”。そんなふうに思いながらこれまでの自動車遍歴に話がおよぶと、ケータハム・スーパーセブン、ホンダNSX、メルセデス・ベンツGクラス、CLS63 AMG、そしてポルシェ911は4台……、

 もう次から次へと櫛田さんの口から車名が飛び出してくるではないか。どうやらカテゴリーは関係なし。琴線に触れる魅力があれば、それが櫛田さんのマイフェバリットなのである。
 いま最もステアリングを握る機会が多いのはこのランクルだが、主にサーキットを走るために2007年式のポルシェ911カレラ4Sを所有するほか、往年の英国製スポーツ、MG TDのレプリカモデル“TD2000”といった変わり種もガレージに収めているという。

少しずつ手を加えて自分仕様に仕立てた70系ランクル

 一時期、櫛田さんはオフロード走行にのめり込んだことがあり、道なき道を求めて海外にまで走りに出かけた経験を持つ。これまでにも40系ランクルやランドローバーを所有し、オフロードを駆け回ったそうで、70系ランクルを現在の相棒に選んだのも、そんなキャリアがあったからなのだろう。
 その70系ランクルは、足まわりはもちろん、ルーフキャリア、ウインチ、カンガルーバー、前後バンパーなど、購入後に少しずつ手を加えており、自分好みの仕様に仕立てているのだなとすぐにわかった。

 一方、足もとに視線を移すと、そこにはブリヂストンが誇る本格オフロードタイヤ“デューラーM/T674”の姿が。力強いエクステリアの印象に、さらなる迫力が加わったかのようだ。
「最近は本気でハードなステージを攻める機会は少ないのですが、キャンプに出かけることもあるのでこのタイヤにしました。M/T674は3D形状パタンの採用による泥濘地でのパフォーマンスに期待しています……というのは言い訳かな。ほんとうは見ため優先です(笑)。でも、オンロードでの乗り心地や静粛性がとても優れているのには驚きました」と櫛田さん。

的確で“間違いのない仕事”が信頼関係を育んできた

 どうやら櫛田さんのクルマ趣味にとって、カスタマイズは欠かせないものらしい。そんな櫛田さんの要望に、コクピット相模原が的確な作業によって応えてきたことは、ふたりの会話を耳にしていれば自ずと納得がゆく。
「こうしてコクピット相模原、そして中村さんと長いお付き合いになったのは、なんと言っても“間違いのない仕事”をしてくれるからです」と櫛田さん。
 たとえば、M5や911はサーキットを攻め込めることが前提となる。それゆえ、妥協することなく仕上げてほしい。そんな気持ちをきちんとくみ取った上で作業をしてくれるので、安心して任せられるというわけだ。櫛田さんは「信頼できなければ、こんな関係にはならなかったでしょうね」と話す。

 そんなコクピット相模原が大切にしていることはと聞けば、中村さんから意外な言葉が返ってきた。
「私たちのスタートはタイヤ販売。それを柱にして、すべてをこなす地域に密着したショップであることを心がけています」
 カスタマイズは得意科目だが、クルマについて困っていることがあれば、どんなことでも相談にのる。そんな姿勢を中村さんは崩さない。

地域に密着したお店であることにこだわり続ける理由

 地域に愛され、身近な存在であること。そしてディープなクルマ好きのこだわりもくみ取れるスキル。この2つは両極端にあるかのようにも思えるが、中村さんにとっては同じ立ち位置からきちんと両立できるもの。コクピット相模原は懐が深いのである。
 じつは取材当日も、ファクトリースペースにはスバル・サンバー・トラックが入場していた。各種点検のほか、オイル交換、タイヤのチェックなどメンテナンスを粛々と進める様子は、カスタマイズカーの作業を行うときとなんら差はない。クルマが元気で活躍してくれるように、そしてオーナーが安心してクルマを走らせることができるように、中村さんは丁寧に作業をこなしていく。

 日頃の点検整備からさまざまなカスタマイズまで、常に変わらぬスタンス。そしてお客さまが何を求めているのかを見極め、質の高いサービスを届けるために、コミュニケーションを大切にしているコクピット相模原。“タイヤ販売が原点”という中村さんの言葉は、いつも初心を忘れず真摯に仕事に取り組むという、責任感の表れなのである。