TOYOTA GR86 コクピット55

TOYOTA GR86

オールパーパスの万能スポーツクーペ。けれど中身は超硬派

クルマをカスタムするのは、走りをさらに楽しみ尽くしたいから。そんなオーナーが、好みを反映させて仕立てたトヨタGR86 ZN8は、打てば響くような心を揺さぶるダイレクト感と、自らの感性にフィットする動力性能が与えられ、ピュアスポーツクーペならではの魅力をより際立たせている。クルマをオーダーすると、さっそく懇意にしているコクピット55へ向かい、パーツチョイスについて相談。まずは、足回りやボディ補強、そして吸排気系チューンなど主要な項目が決まった。準備は着々と進み、納品まで時間のかかることが予想されたホイールが、クルマの納車にあわせたようにタイミングよく届いたこともあって、第一弾のモディファイはスムーズに仕上げることができた。まだ完成形ではないものの、アフターパーツの投入は多岐にわたる。やはりこだわりは足回りとタイヤ・ホイールだ。まずは車高調だが、オーナーは引き締まった乗り味が好みで、減衰力やスプリングレートについてきめ細かく打ち合わせを行い、特別な「CUSCO SPORT S」を用意した。そしてホイールは剛性と強度を高めた「RAYS VOLK RACING TE37 SAGA S-plus」を選び、リアル・スポーツ「POTENZA RE-71RS」を組み合わせている。通勤もこなす日々の相棒だが、どんな場面でも楽しく、思い通りに操れること、そしてオーナー自身の感性にフィットする乗り味が満喫できることにこだわったパーツチョイスが光る。このほかにもやはり特注製作した「CUSCO LSD type RS 改」や、「HKS Hi-Power SPEC-L Ⅱ」と「HKS SUPER MANIFOLD with CATALYZER GT-SPEC」、そして「BLITZ カーボンインテークシステム」で吸排気系にも手を入れた。シートは運転席に前車でも愛用した「RECARO RS-G」を装着。助手席は奥様のために「RECARO LX-F」をセット。じつは買い物から旅行まで、ふたりでどこへでも出かけるファーストカーなのである。

TOYOTA GR86
TOYOTA GR86

DETAILS

匠の技

TIRE & WHEEL

TOYOTA GR86:TIRE & WHEEL
高強度のTE37 SAGA S-plusが、
RE-71RSの性能を見事に引き出す

ボディ剛性の高さを感じるGR86に相性がいいと感じているのが、このタイヤ・ホイールの組み合わせ。「POTENZA RE-71RS」はしなやかさもあり快適性に優れるリアル・スポーツタイヤだが、グリップ力の高さはもちろん芯がしっかりしている印象で、ワインディングから高速道路まで、幅広いシチュエーションにおいて安心感を持ってステアリングが握れるという。サイズは245/35R18と純正よりもぐっとワイドで、見た目にも迫力を増した。

TOYOTA GR86:TIRE & WHEEL

GR86、そしてPOTENZA RE-71RSの優れたパフォーマンスを引き出すために必要不可欠なホイール。そうオーナーがこだわってチョイスしたのが「RAYS VOLK RACING TE37 SAGA S-plus」である。高剛性と高強度を追求して登場したTE37のアップデートモデルだが、とくに高速コーナリングにおける硬質感が印象的とのこと。カラーはクールな印象を与えるダイヤモンドダークガンメタを、ブライトブルーⅡのボディカラーに合わせている。

FOOTWORK

TOYOTA GR86:FOOTWORK
引き締まったライドフィールで
シャープな乗り味を堪能する

足回りはコクピット55が信頼し、オーナーが前車でも愛用していたCUSCO製サスペンションキットをチョイスした。ストリートでの使用を想定したシリーズではハイエンドな、単筒式、全長調整式、24段減衰力調整機構採用のフルスペック車高調 CUSCO SPORT Sを装着。減衰力、スプリングレートともにオーナーの好みを反映させたスペシャルバージョンで、乗り心地はかなりハードな方向に振っている。絶妙な車高設定により、見た目も美しく仕上がった。

TOYOTA GR86:FOOTWORK

リア側はCUSCO SPORT S装着に合わせて、ターンバックル調整によりキャンバー角の精密なセッティングが可能なCUSCO リヤラテラルリンクを装着。ちなみに、CUSCOの特注品という点においてはCUSCO LSD type RSもそのひとつ。こちらもオーナーの走りに合わせてセッティングを変更している。さらに足回りパーツ投入後には、オーナーの走りに合わせてオリジナル数値で仕上げたアライメント調整を実施した。

ENGINE ROOM

TOYOTA GR86:ENGINE ROOM
吸気チューンとECU書き換えで、
エンジンフィールを大きくアップ

CUSCOの補強パーツ装着も見どころのエンジンルームだが、86時代から排気量アップしたFA24型エンジンのフィール向上のために行われたカスタマイズにこだわりを感じる。まずは、BLITZ カーボンインテークシステムを取り付けることで吸気系チューンを施し、オートプロデュースBOSSによるECUの書き換え、LAP ECUもインストール。あわせてHKSスーパーファイヤーレーシングプラグ、オカダプロジェクツ プラズマダイレクトなど点火系パーツにも手を入れた。

TOYOTA GR86:ENGINE ROOM

4気筒水平対向エンジンの前方に収まる美しいカーボンボックスが、吸入空気温度を適正にコントロールし、鋭い吸気レスポンスを実現するBLITZ カーボンインテークシステム。一方、ECUはユニットを取り外してオートプロデュースBOSSに送り、書き換えを行うので、見た目は何ら変わらない。しかしその効果は顕著で、オーナーは「中間トルクが厚くなった感じで、高回転まで一気に吹け上がるようになり、さらに楽しさが増した」と大満足の様子。

REINFORCEMENT

TOYOTA GR86:REINFORCEMENT
フロント、リアのバランスを考慮し
ボディのしっかり感を緻密にアップ

高い剛性感を感じるGR86とは言え、足回りを固め、ハイグリップタイヤを装着したこともあり、ボディ補強についても適切な対応を行った。フロントはCUSCO ストラットバーType OS フロント BCS付とともに、CUSCO パワーブレース エンジンルームを取り付けている。またリヤセクションにも、CUSCO ストラットバーType OS リヤを装着した。CUSCOからリリースされているフロア周りに装着するパワーブレースは未装着だが、現状ではバランス良く剛性アップが図られている。

TOYOTA GR86:REINFORCEMENT

ストラットバー フロントは、ブレーキング時にバルクヘッドが押されて起こるたわみを抑え、ダイレクト感のあるブレーキフィールを実現するブレーキシリンダーストッパー(BCS)付きを取り付けた。パワーブレース エンジンルームは、純正補強バーと交換して装着するタイプで、ボディ剛性アップに貢献する。ストラットバー リヤは写真のように装着するが、トランクスペースの使い勝手を大きく損ねることがないレイアウトを採用する。

EXHAUST SYSTEM

TOYOTA GR86:EXHAUST SYSTEM
マフラーとエキゾーストマニホールドを
交換することでトータルチューンを実現

エンジンフィールの向上については、吸気系、ECUチューンだけでなく、排気系のパーツも交換しトータルにカスタムを施した。マフラーはHKS Hi-Power SPEC-L Ⅱをチョイス。従来モデルのカーボン製に代わっってチタン製となった標準のフィニッシャーカバーがじつに美しくスポーティ。軽量もこのマフラーの大きな魅力で、中間パイプからの交換となるGR86の場合、純正の16.2kgに対して、Hi-Power SPEC-L Ⅱは11.4kgへとダイエット。

TOYOTA GR86:EXHAUST SYSTEM

高回転域まで胸のすくレブフィールを味わえると、GR86/BRZオーナーから絶大な支持を得ているのがHKS SUPER MANIFOLD with CATALYZER GT-SPEC。水平対向エンジンならではの形状がユニークなエキマニと、高効率のメタルキャタライザーが一体になったものだが、Hi-Power SPEC-L Ⅱとの相性も良く、同時装着を行った。マフラーを交換するなら、エキゾーストマニホールドまで合わせた交換が、より効果を体感しやすいようだ。

INTERIOR

TOYOTA GR86:INTERIOR
キャラの異なるRECAROが2脚並んだ
走りを楽しむためのコクピット

インテリアはシートの交換とナビゲーションシステムを含めた電装系アイテムのインストールが主なカスタマイズとなる。運転席は、GR86に乗り換える前の愛車、ZC32Sスイフトスポーツに装着していたフルバケットシート RECARO RS-G GK(シルバー/ブラック)をセット。身体をしっかりとホールドするサポート性の高さは一級品だが、思いのほか乗り降りしやすいから日常使いに大きな支障はない。そして、見た目のスポーティさも大きな魅力。

TOYOTA GR86:INTERIOR

助手席はRECARO LX-F WU110(ブラウン/シルバー/ブラック)に交換。奥様からハードな乗り心地に対する苦情は出ないが、それはRECAROシートのおかげかもしれない。ナビゲーションは大画面の9インチモデル、カロッツェリア楽ナビ AVIC-RQ912をインストール。オールインワンタイプの ユピテル指定店モデル レーザー&レーダー探知機 SUPER CAT Z1100は、メーターナセルの右側、Aピラー付け根に取り付け。もちろんOBDアダプターも組み合わせ、車両情報を表示できようにしている。

SPEC

ベース車両 TOYOTA GR86(ZN8/2022年式)
タイヤ BRIDGESTONE:POTENZA RE-71RS F:245/35R18、R:245/35R18
ホイール RAYS: VOLK RACING TE37 SAGA S-plus
RAYS: RACING NUT
フットワーク CUSCO: SPORT S
CUSCO: LATERAL ROD REAR
ボディ補強 CUSCO: STRUTTBAR FRONT TYPE OS BCS付
CUSCO: STRUTTBAR REAR TYPE OS
CUSCO: POWER BRACE ENGINE ROOM
オイル・バッテリー NUTEC: NC-51 0W-30
吸排気系 HKS: SUPER MANIFOLD with CATALYZER GT-SPEC
HKS: Hi-Power SPEC-L II
BLITZ: CARBON INTAKE SYSTEM
電装系 Yupiteru: Z1100
Yupiteru: OBD12-MIII
MARUKO: SUPER GIGA
インテリア RECARO: RS-G GK
RECARO: LX-F WU110
A&V・カーナビ PIONEER: carrozzeria 楽ナビ AVIC-RQ912
その他 ENDLESS: MX72 BRAKEPAD
CUSCO: LSD type RS

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