EDFCってどんなものですか？

減衰力の自動調整を4輪別々に行う「EDFC ACTIVE PRO」

「EDFC ACTIVE PRO」は、従来の「EDFC ACTIVE」のハイスペックバージョンです。「EDFC ACTIVE」で前後独立・左右同調だった減衰力の調整が4輪独立で可能になり、状況に即したよりきめの細かいセッティングが行えるようになりました。さらに、コーナリング時に発生する旋回Gに応じて減衰力を自動調整する機能も採用し、ロールスピードが抑えられるなどコーナリング性能を高める工夫が盛り込まれています。「EDFC ACTIVE」に搭載されていた「加減速G感応」、「車速感応」に加え、新たな機能が加わったことで、組み合わせるショックアブソーバーキットの性能を最大限引き出し、車両のパフォーマンスアップも実現します。

さらに「EDFC ACTIVE PRO」は、GPSキット（別売り）の測位に基づいた車速データからのみ可能だった減衰力自動調整が、車両から取得した車速信号でも行えるようになりました。任意で減衰力を調整できるマニュアルモードも備わり、好みに合わせた設定も行えます。

減衰力調整は16段・32段・64段の3種類。TEINの減衰力調整式ショックアブソーバーは通常16段調整式ですが、32段および64段をチョイスすれば、より繊細な調整が可能になります。

加減速G、車速による減衰力の自動調整が可能な「EDFC ACTIVE」

「EDFC ACTIVE」は、内蔵のセンサーが加減速Gに応じて減衰力を自動調整する「加減速G感応自動調整モード」とGPSキット（別売り）の追加によって得られる車速情報をもとに減衰力の自動調整を行う「車速感応自動調整モード」、2つのモードを同時に作動させ統合制御を行う「統合制御モード」を備えた電動減衰力コントローラです。

「EDFC ACTIVE PRO」と同様に最大10パターンのプリセットメモリ機能をもつマニュアルモードを搭載しており、減衰力調整も3種類から選択可能なほか、ワイヤレス化により配線作業も簡略化しています。

電動減衰力コントローラのベーシックモデル「EDFC Ⅱ」

2002年に発売された電動減衰力コントローラの元祖とも言える「EDFC」のマイナーチェンジモデル。最大の魅力はリーズナブルな価格ですが、調整段数は16段・32段の2種類から選べるほか、3種類登録できるプリセットメモリ機能を採用し、ボタンひとつで好みの段数へ切り替えができます。

適合不可車種でもEDFCの装着が可能

EDFCシリーズは、減衰力調整用モーターをショックアブソーバー上部へ取り付けますが、スペース不足のため装着できず、適合不可となる車種がありました。そこで登場したのが、「モーターエクステンションキット」。専用開発のフレキシブルシャフトによって、スペースのある離れた場所へモーターを設置できます。これにより、今までEDFCが不適合だった車種の多くが装着可能となりました。